食物アレルギーについて(14)トレランスの誘導に関して
- 2022年2月15日
- 皮膚科
こんにちは。京阪本線野江駅 JRおおさかおおさか東線のえ駅から徒歩3分 のえ皮膚科クリニックです。
今回は食物アレルギーの場合の原因食材の投与法に関してお話いたします。この図を見れば一目瞭然ですが、最初の半年間ぐらいかけて徐々に原因食材の増量を図ります。目標はトレランス(そのアレルゲンを摂取しても反応を起こさない状態)に到達することにあります。この増量期には蕁麻疹やOAS、消化器症状の悪化を認める可能性があるのでくれぐれも注意深く進めてゆく必要があります。症状が激しく出る場合はいったん中止して、その後改めて最初から開始する必要があるかと思います。いったん維持量に到達したらその量を継続的に摂取するのですが、半年ほどしていったん摂取を中止し無摂取期間(通常1-3か月程度)を置いてから数日の再摂取を行い、反応を認めなくてもいったん再摂取期間を設け再度再摂取し
本当に反応が出ないかを確認する必要があります。結果として反応が出ない、あるいは軽微な反応であればトレランスが成立していることになります。