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食物アレルギーについて(13)食物アレルギーの予防-3

こんにちは。京阪本線野江駅 JRおおさかおおさか東線のえ駅から徒歩3分 のえ皮膚科クリニックです。

前回に引き続き「食物アレルギーの予防」を時系列順にした表に関して説明いたします。出産後赤ちゃんには経口栄養が必要です。そこで問題になるのが母乳か人工乳かの選択になります。もちろんおっぱいの出が十分ではないお母さんもおられますので、その状況に合わせ選択が行わるべきですね。上の表のように母乳の場合はお母さんの腸内環境を整えることが授乳される側の赤ちゃんの食物アレルギー予防に有効とされます。人工乳を選択する場合は、加水分解された乳清ベースの粉ミルクが推奨されます(乳清(にゅうせい)とは乳(牛乳)から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液です。豆乳でも同じように言います。これを加水分解し食物アレルゲンとしての活性を抑えたものが人工乳栄養に推奨されます)。離乳が始まったころアレルギー検査により陽性所見の出た食材に関しては徐々に少量摂食させることで注意深く反応を見る必要があります。ゆっくり時間をかけ少しづつ増量し、脱アレルギー(減感作)を行う必要があります。また、肌が荒れている場合は原則として保湿を十分行い、湿疹が出ている場合は一時的にステロイド剤の外用を行うことが推奨されます。