食物アレルギーについて(その2)
- 2022年1月25日
- 皮膚科
京阪とJR野江駅から徒歩3分 のえ皮フ科クリニックです。
昨日に続き食物アレルギーの基礎についてご紹介させていただきます。上に図を示します。この図では例としてピーナッツ特異的IgEと反応の可能性(前出の真陽性率と同じ)の相関を示しています(他のアレルゲンでもほぼ同じ傾向を示すと考えられます)。ピーナッツ特異的IgEの数値が上昇すると実際の反応の可能性も上昇し、おおむね正相関の関係にあることが分かります。しかしながらアレルギー検査の結果はあくまでも真のアレルギーを診断するための必要条件ではあるのですが、十分条件を満たしているというわけではありません。この十分条件を構成するのが臨床症状の有無なのです。