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食物アレルギーについて(その5):アナフィラキシーの診断

京阪本線野江駅とJR野江駅から徒歩3分 のえ皮フ科クリニックです。

最近「アナフィラキシー」という単語をよく聞くようになりました。食物アレルギーも最重症ではアナフィラキシーショックを起こします。表ではアナフィラキシーの診断基準を示します。この表に基づくと、アナフィラキシーは必ずしもショックを伴うものだけをいうわけではなく、他臓器の急性アレルギー症状も含めての概念であることが分かります。ただし特に危険性の高いイベントは「血圧降下」であり、結局血圧の顕著な降下により、失神や卒倒を起こし命を落とす危険もあります。アナフィラキシーを起こす患者さんは「EpiPen®(エピペン)」という自己注射用の昇圧剤を持ち歩くこともあります。しかし時に自己注射する前に失神し、死に至ることもあります。