食物アレルギーについて(その4):食物アレルギーの症状
- 2022年1月27日
- 皮膚科
京阪本線野江駅とJR野江駅から徒歩3分 のえ皮フ科クリニックです。
前回に引き続き食物アレルギーの臨床症状に関して述べてゆきます。食物アレルギーの実際の症状を表に示しました。食物アレルギーは最軽症では口腔内などに症状を示すに留まり、これをOAS(口腔内アレルギー症候群)と呼びます。食物アレルギーが激しくなると皮膚や消化管、最重症例では血圧降下(アナフィラキシー)を起こす可能性もあり注意を要します。いきなり全身症状を示すような食物アレルギーもありますが、多くの場合は局所性症状→臓器症状(皮膚症状、胃腸症状 and/or 呼吸器症状)→全身症状(アナフィラキシー)と進展します。初期の段階でアレルギー検査を行い数値を確認し、実際の症状を合わせ考えることによってアレルギーの有無が判定できます。アレルギーの確定診断に基づたうえで、必要であればアレルゲン回避(いわゆる除去食など)を行うべきと考えます。