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食物アレルギーについて(その12)食物アレルギーの予防-2

こんにちは。京阪本線野江駅 JRおおさかおおさか東線のえ駅から徒歩3分 のえ皮膚科クリニックです。

前回のお話の「食物アレルギーの予防」を時系列順にした表をお示しします。

予防は妊娠期から始まっており、母親が多価不飽和脂肪酸の摂取や腸内環境を整えるプロ-、プレ-、シンビオティックスを摂ることから始まります。

多価不飽和脂肪酸とは、「植物油や青魚の脂に多く含まれる不飽和脂肪酸 の1つ。 α-リノレン酸、リノール酸が該当する。 α-リノレン酸は体内でIPA、 DHA 、 EPA に変わり、リノール酸はアラキドン酸やエイコサノイドに変わる特徴がある。 これらはいずれも健康に良い働きをする物質で、 肥満や生活習慣病 のリスクを高める 中性脂肪や悪玉コレステロール を減らす力がある。( ただし多価不飽和脂肪酸 は熱・光・空気の影響で酸化しやすいので、古くなった植物油や揚げ物はなるべく口にしないよう注意)(【多価不飽和脂肪酸】体内で作り出すことのできない必須脂肪酸 | Slism Slismより引用)を意味します。

また、「プロバイオティクス」の定義は、「宿主に保健効果を示す生きた微生物、またはそれを含む食品(Salminen,1998年)」で、悪玉菌による腸内の腐敗を抑えたり、腸内に生息する善玉菌を活性化させたりするはたらきをもっている「生きた菌」を意味します。例としては市販のヨーグルトや乳酸菌飲料、乳酸菌や納豆菌が挙げられます。

「プレバイオティクス」とは前章でご説明したとおり、消化されずに腸へ届き、有用菌の増殖を促す食品です。身体の外から菌を入れるプロバイオティクスと異なり、プレバイオティクスは元から身体の中にいる腸内細菌を増殖させるのが特徴です。

「シンバイオティクス」とはプロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたもので、そのふたつを一緒に摂ることや、両方を含むサプリメントや食品などを指してそう呼ばれています。異なる作用をもつプロバイオティクスとプレバイオティクスを併用することで、より効果を高めることができると考えられています。(以上、プレバイオティクスとは―プロバイオティクスとの違いと食品・サプリ -Food for Well-being -かわしま屋のWebメディア- (kawashima-ya.jp)から引用)。今日は量が膨大になりましたのでここまでとし、次回残りの部分を説明してゆきたいと思います。