重症乾癬にたいする分子標的薬療法 (5) まとめ
- 2023年9月21日
- 乾癬の分子標的薬治療
こんにちは. 京阪本線野江駅, JRおおさか東線野江駅から徒歩2分. のえ皮フ科クリニックです.
当院で乾癬にたいする分子標的薬療法を行う際の流れをサマリーします. まず重症の乾癬であり, 既存薬ではコントロールできない患者さんが対象になります. 分子標的薬治療を「結核」や「ウイルス性肝炎」に罹患してた患者さんに投薬するのは適切ではありませんので, とくに「結核」に関しては提携施設の呼吸器内科をご受診いただきその存在を否定していただきます. この点に関しては日本皮膚科学会の定める「乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス(2022 年版)」(日本皮膚科学会雑誌第132巻第10号 (jst.go.jp))に準拠し厳密に行ってまいります. さらに治療継続中も同様に上記ガイダンスに準拠し検査を行ってゆきます.
項を改めますが, 少し前まで乾癬特に重症乾癬はコントロールしがたい疾患であったのですが, 現在はコントロールできるようになりました. こういった治療薬剤を携え一人でも多くの乾癬患者さんの幸せに貢献できればと考えています.