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乾癬について(11) 表皮における乾癬の反応の始まり

こんにちは. 京阪本線野江駅, JRおおさか東線野江駅より徒歩2分 のえ皮フ科クリニックです.

前回述べたように乾癬の反応の始まりとして表皮における抗菌ペプチドに対する免疫応答の成立が挙げられます. その一つではあるのですが, LL37という抗菌ペプチドがダメージを受けた表皮の細胞(ケラチノサイト)から合成されこのタンパクが同時にケラチノサイトのDNA, RNAといった核酸と結合したのちその複合体を形成します. その複合体が抗原提示細胞(plasmatoid dendritic cells, pDC)の表面にあるToll様受容体 (Toll like receptor, TLR)に結合し, この結合により受容体が活性化しpDCからサイトカイン (この場合I型インターフェロン)という免疫に関係する物質が産生され分泌されます(次の図).

上の図の内容を次の図に模式化します.

この後反応が進展してゆきますが, 次回以降に詳細致します.