重症乾癬にたいする分子標的薬療法 (2)
- 2023年9月15日
- 乾癬の分子標的薬治療
こんにちは. 京阪本線野江駅, JRおおさか東線野江駅より徒歩2分ののえ皮フ科クリニックです
今回は乾癬に関する知識をレヴューします.
上の写真の右が「尋常性乾癬」左が「健常人」の皮膚です. 乾癬では右の写真のように紅斑(あかみ)と鱗屑(皮膚の表面に乗る粉々とした角質の屑です。乾癬の発症は30代が平均的で外観的異和感から行動が消極的になったり, 特に女性の場合はその感情の変化たるや察するに余りがあります.
この写真のように乾癬の皮膚は表皮が正常の分厚くなり皮膚より数倍分厚くなりこれが疾患の主体となります. 従来ステロイドの外用, 活性型ビタミンD3の外用を主に治療が進められましたが,コントロールが不良な場合が多く, その場合免疫抑制剤やビタミンA誘導体の内服が行われました. 一部の乾癬はそういった治療をしてもコントロールできないことが多かったのです.