ダニアレルギーとアトピー性皮膚炎(その1)
- 2022年2月25日
- 皮膚科
こんにちは。京阪本線野江駅 JRおおさか東線野江駅から徒歩3分。のえ皮フ科クリニックです。
今までは食物アレルギーについての勉強をしてきましたが、これからはダニアレルギーとアトピー性皮膚炎との関係について勉強してゆきたいと思います。
まずアトピー性皮膚炎は発生頻度の高い皮膚疾患で、小児で5-20%、成人で2-8%の罹患率を示します。
アレルギー検査を行うとアトピー性皮膚炎患者では、ダニ(ヒョウヒダニ)に対するアレルギーを認めます。これはコナヒョウヒダニあるいはヤケヒョウヒダニをさし、特異的なIgE値の上昇を認めます。このヒョウヒダニは吸血性のマダニやトコジラミ(南京虫)とは別です。
アトピー性皮膚炎においては吸入系アレルゲンへの暴露が発症の引き金になることが多く、アレルギー検査を行うとアトピー性皮膚炎患者血中にヒョウヒダニ特異的IgE値の上昇を認めることが多いです。アトピー性皮膚炎においてダニアレルゲンがどのように関係するのかをしばらく勉強してゆきたいと思います。