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食物アレルギーについて(その3):食物アレルギーの診断

京阪とJR野江駅から徒歩3分 のえ皮フ科クリニックです。

 

表に食物アレルギーの診断の方法を示します。前の図でお示ししましたように、特異的アレルゲンに対するIgE値の上昇は診断上の必要条件なのですが、臨床症状と合わせて考えてみないと確かな診断ができません。逆に言うと臨床症状があっても特異的IgE値の上昇がないとあくまで「アレルギー疑い例」という診断を下さねばならず、その場合は食物不耐症や中毒症も考慮する必要があります(この点に関してはのちに改めて説明する予定です)。この表に戻りますが、食物アレルゲンに対して特異的IgE値の上昇が認められ(「高」の欄)、明らかに再現性のある臨床症状を示して初めてアレルギーの診断が可能になるのです。この表ではアレルギーの確定診断の精度は、「アレルギー」>「おそらくアレルギー」>「アレルギーの可能性あり」>「アレルギーではない」の順になります。このように食物アレルギーは総合的に診断されます。