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ここまで主にIgEにより引き起こされる食物アレルギーについて述べてきました。それに加えて細胞免疫が関係する食物アレルギーも存在します。細胞免疫とはIgEと違いTリンパ球が関与する免疫応答です。IgEが関与する免疫応答はアレルゲン曝露後数十分で反応が出現するため「即時型アレルギー反応」と呼ばれます。細胞免疫が関与するものはアレルゲン曝露後24-72時間をピークとする反応を示しますので「遅延型アレルギー反応」と呼ばれます。さらに上の表のように混合型の食物アレルギーも存在します。皮膚科でよく見る「アトピー性皮膚炎」は、混合型アレルギー反応に分類されます。